コンサータの話。その2
この時の私は、それはそれはもう身体も心もバラバラにボロボロだった。
恋人とは訳あって別れて、裏切られたような気持ちと喪失感。当時19歳のただの大学生では支えきれないし、結婚するとも言ってくれない人の為に若い女の子の時間を費やすのは何だか違う気がして…とか色々。色々。
それ以前に、15歳の頃から不調で高校生の頃はブロンをODしてなんとか高校に通って普通を装っていた。
元々、実家は…なんというか誰も話を聞いてくれないところで、母親と父親の仲は最悪だし、父親はよく働く人だが親としては役立たずだった。
誰かに弱音を吐くことすらできないまま、無理に無理を重ねて普通にしているつもりでも思考はまったく正常ではなかった。
その時の状況を話せる友達もおらず。後になってあの時あーだったんだよねー、って笑いながら話すくらい。だった。しんどかった。
そんなこんなしてると、春休みが終わって大学が始まった。
大学は医療系のだったから、まぁ休みもなく忙しかった。
それに加えて、通学は片道2時間。
1限からがほとんどだったから、毎日朝の5時には起きてた。
そして、バイト。居酒屋バイト。大手チェーン店。人が足りなくて、週末2日間は絶対に17-5時。他の日でも1時くらいまでは出ていた。
もうわかると思うけど、そもそもの睡眠時間が確保できていなかった。
だんだん喋れなくなった。吃音がひどくなっていった。
最悪すぎて、バイトを変えたけど、また居酒屋。最初はイイ感じだった。中学の頃の友達に誘われて楽しくやってた。
けど、居酒屋は夜遅くまでやっているからね…
元々悪かった精神状態は更にどんどん悪くなっていった。自分は大丈夫と言い聞かせながら生活していたから、悪くなっているという認識は全然なくて。
そんな感じで前期を過ごして、試験もパスして夏休み。
その頃から病院に通い始めた。遠くの病院に。
それが始まり。続く。