それゆけ!はぐきちゃん≡33

身体とともに頭が働くなってダメになっていくってこんな感じなんだ~という体験談を元に感じたことを気が向いた時に書いていくよ。続くといいな!

無題

なんとなく、食べとくかとカップラーメンにお湯をてきとーにいれて、3分待った。

キッチンタイマーをセットして、鳴った。

そして、食べた。

豚骨らしいのだけれど、味がよくわからない。

きっと私の意識がカップラーメンに向いていなかったからだ。

そして、また、なんとなく酒を飲まなくちゃいけないと、思った。

冷蔵庫で随分前から冷やされていた缶ビールなのか発泡酒なのかよくわからないまま、飲んだ。

何か違った。

たぶん、そういう気分じゃなかったのかもしれない。

ただ、テレビの音を流しながら、人恋しさを紛らわしながら、寂しさを殺した。

そうだ、私は寂しいと感じているのだ。

酒の味もカップラーメンの味も、なんだかわからないほどに、私は寂しさと虚しさとまぶたが重いのは、塩分と酒のせいだと、何かのせいにしたかった。

何かのせいに。

例えば、人のせい、とか、自分の病気のせい、とか。

自分が今まで、生きてきた中ですべてを、いや、すべてというのは大きな言葉すぎるな、少なからず、ほとんどのことを自分のせいにして生きてきた。

無意識の中で。

無意識が私の中で、目覚めた時、それは私の意識となった。

自覚した。

不意に、自覚した。

両親の仲が悪いのは、私が金のかかる子だから、とか。

親が、私のことを他所で悪く言うのは、私が出来損ないだから、とか。

私が、できすぎると良くないから、ちょっとできるくらいに、留めておこう、とか。

そんな無意識が、目覚めた。

無意識のうちにしていたことが、はっきりと自我を持った。

それが、私ともう一人の私となった。

どちらが表になって裏になっているのか、傍から見ても、自分から見ても、境目が曖昧なくらい入り乱れていた。

ちょっと前に、もう一人の自分のコントロールをできるようにしなさい、と、祖母に言われたことがあった。

しかしながら、どんなに頑張っても、私が不安定になっている時に、ソイツは表に出て「私は悪くない」と、「お前たちがそんなんだから私が苦労するんじゃないか」と。

一人称を変えてほしいくらいだ。

ソイツが表に出ている時は、私の記憶はふわふわとしていて、自分自身がどんなことを喋っているのか曖昧だ。

私は、いわゆる二重人格のなりかけをしているのだろうか。

それとも、私自身のキャパオーバーが起きてしまって、もう一人の自分という、攻撃的な自分を作ることで私自身を守ろうと、脳みそが勝手に制御しているのだろうか。

私は悪くない、悪いのは環境のせいだ。

子どもであれば、そう言ってもよかったのかもしれない。

しかし、私は23歳だ。

今更。

今更。

全部今更。

もう、私は独りでは立っていられないほどに、「私のせいだから、ごめんね」って言い過ぎて、思い過ぎて、私は私の人生を終わらせていたのかもしれない。

肉体は器でしかない。

肉体が生きている限り、そこに上書き保存のように私という軸を素に、新しい私ができてしまっても仕方がないのかもしれない。

今更。

今更、親が私のことを大事にしようと、することに腹が立つ。

腹が立って仕方がない。

何かのせいにしたっていいじゃないか。

病気のせいにしたっていいじゃないか。

そういう物のせいに、する生き方は好きじゃない、とか。

私の過ごした幼い日々を、すべてを自分のせいにしてきた日々を、知らないくせに。

知ったような口をきく奴に腹が立つ。

私だって、何かのせいになんてしたくはない。

でも、そうじゃないと無理なんだ。

もう、私自体は終わりに終わってしまっている。

そんな、事を言わないでよ。

私だって、人間なんだもの。

私は、人間でひとりの人なのに。

誰も、私を、人間扱いしてくれなかった。

人間なのに、人間じゃない。

ちょっとくらい、人間扱いにしてくれたっていいじゃない。

人間らしく振る舞おうとすると、不備が生じる。

どうして?